不妊症治療体験記～病院で不妊症治療を受ける前に～

【基礎体温表を測っておきましょう】

基礎体温とは?

基礎体温とは、人が熟睡している時、内臓の働きがもっとも静かな状態の体温、つまり、生きていく上での必要最低限のエネルギーしか使っていないときの体温のことを言います。

ですから、基礎体温を測るときは朝になります。
朝、目を覚ましたらすぐに基礎体温を測ります。
基礎体温は、身体を動かしただけで変化してしまうので、朝目覚めたらすぐに、起き上がったりせずに寝床で測ります。
基礎体温計は、枕もとの手の届く場所においておくのがベターです。

基礎体温の測り方

★毎朝同じ時刻に基礎体温を測るようにします★

同じ時刻に基礎体温を測ることで、より正確な基礎体温曲線を見ることができます。
私の担当医からは、毎朝６時に基礎体温を測るよう指導されました。
日が昇ってしまった時間だと、部屋の空気が温まり、基礎体温にも変化が出てしまうからだそうです。

朝、目が覚めたら起き上がったりせず、そのまま寝床で基礎体温を測ります。

婦人体温計の感温部を舌の裏側のつけ根の中央部に入れ、口を閉じて測り終えるまでしばらく待ちます。

測った基礎体温を、基礎体温表に記入します。
基礎体温を測った2日目からは、前日の点と線を結んでグラフにしていきます。

基礎体温を測り忘れてしまった場合は、空欄にしておきましょう。
測ったものと勘違いをしてしまうことがあります。
（測っていない日も点線でグラフを結んでいた私は、婦人科の医師に注意されました。）

遅く起きた時や風邪をひいた、など、体調に変化があった時も記入します。
市販の基礎体温表には備考欄やその他の欄が設けられているので、そこに記入をしておきましょう。

基礎体温表からわかること

基礎体温を測り、基礎体温表を作っておくことで、不妊症治療にだけではなく、子宮ガンや子宮内膜症などの女性特有の病気の、早期発見にも役立ちます。

不妊症治療においては、基礎体温表から排卵の有無・排卵の時期がわかり、不妊症治療のタイミング療法での重要な指針にもなります。
また、黄体機能の状態も基礎体温表から知ることができます。

妊娠の早期発見や自然流産の予知・予防もできるので、基礎体温は毎日つづけて測るようにすることがいいと思います。

基礎体温表をつける期間

生理周期の２～３周期ほど基礎体温表を作っていくと、いつごろ排卵をするのかがわかるので、不妊治療で病院に行く２、３ヶ月前には基礎体温表を作っておくのがいいでしょう。

上記の２～３ヶ月は、あくまでも目安に過ぎません。
体調の変化や気になること、不安なことがあれば、早めに診察を受けるようにしましょう。

私が５年間も愛用している物と同じ婦人用基礎体温計です。

婦人用基礎体温計
プチソフィア

この体温計のいい所は、210日分の基礎体温を自動記録し、自動的にグラフで表示してくれる所です。
朝せっかく基礎体温を計ったのに忘れてしまった！なんていう失敗がこの体温計にしてからなくなりました。

基礎体温だけではなく、６種類のメモ（生理痛・薬の飲用など）が入力できるので、とても重宝しています。

婦人用基礎体温計プチソフィアは、電池も長持ちし、とても重宝しているのですが、唯一のウィークポイントが体温を測るときの口へのくわえにくさです。少し重たいので、くわえているのが大変な時があります。

プチソフィアではなく、ソフィアなら旅行等の携帯には不便ですが、画面も大きく、検温部が軽くて小さいので普段使いにはこちらの方がいいでしょう。ただし、プチソフィアよりも価格が上になってしまいます。

▼ソフィア関連商品

明かりなしで検温できる、バックライト付きのオムロンの基礎体温計です。

最大40日間の１周期分の検温結果をラフ表示。また過去の生理周期を元に次の排卵予定期間、生理予定期間を表示します。自動メモは210日間分。検温しやすい平型プローブを採用したコンパクトタイプで、便利な目覚ましアラーム付き。